今日は、朝から車で遠出。小樽経由で石狩川を越えて南幌町に到着。昔から岩内深層水を使っていただいている南幌の有限会社ハルさんを訪ねました。農場の入り口に大きな看板が立っていて、ネギがモチーフに入った会社のロゴと、ネギのキャラクター「ハル美ちゃん」が描いてあって、ネギ専門というのが感じ取れます。
農場の入り口で出迎えていただいたのは、林専務(写真左)と事業部の須藤係長。
早速ですが、有限会社ハルさんはいつ頃から会社を経営されていますか?
また、農場の規模はどれくらいですか?
「会社を始めたのは平成16年だったかな、もう17、8年になりますね。もともと4軒の農家で始めたんだけれど、今は3軒での経営になってます。
ネギのデパートっていうのが売り文句で、昨日から始めた長ネギの出荷の真最中でしてね。スタッフは全員で26人くらいいて、日や時間にもよるけれど、今日は18人くらい働いているかな。農地は大体66ヘクタール、そのうちネギが5ヘクタールくらい、ネギのハウスは全部で9棟ですね。ネギのデパートっていうぐらいだから、青ネギも作ってますけど、長ネギが主体ですね。出荷先はJAなんぽろを通じて札幌や東京、名古屋なんかにも結構行ってます。」
ずっと深層水の高ミネラル脱塩水(ED水)を使っていただいているのですが、それはどういう風に使われているんですか?
「基本的には、全部のネギに使っているわけじゃなくて、ネギの防除のときに一定の品種で使ってますね。主として減農薬のため、それからネギが甘くなるっていうこともあって、もう使い始めて大分経ちますね。うちでは年に2回程度、500リットルのタンクと、20リットルのポリタンク10本で、一度に700リットルを岩内まで汲みに行ってますよ。今出荷しているネギは`ねぎしゃん`っていう名前で売ってて、ネギの出荷が盛んになるシーズン前に市場に出て、柔らかくて美味しいネギなんで、評判が良いですね。このネギに深層水は使ってないですけどね。とりあえずねぎしゃんの出荷の現場を案内しますよ。」
出荷の作業って、ものすごく細かく手分けして、色々な段階があるんですね。スタッフのみなさん、相当作業が速いですね。
「ここで働いている人はみんな熟練スタッフですからね。ただ単純に作業しているのじゃなくて、畑から収穫する段階から始まって、搬入後の作業がしやすいように長さを揃えて、根を落とし、余分な葉を取り除く工程や、太さで選別して、それをシールと輪ゴムで束ねて、最後に段ボール箱に詰めるまでの全ての作業で、スタッフ全員が、出荷の規格に合っているかどうか、また病気や害虫がいないか、一本一本ネギの検査、検品をしてるんですね。ほら、あそこでネギの余分な葉をエアーでとばして、ベルトコンベアで残渣を集めてるでしょう。まず前提として5cm以上の青い葉の部分を3本残して出荷するのが決まりなんですけれど、ときどきネギを丸ごと穴の中に投げ入れてるのが分かります?あれは出荷するには細すぎるか、病気や虫食いのネギなんですよね。それから、これ、ネギを太さで選別してLは3本、Mは4本を束ねて輪ゴムをかけている場所ですけれど、ここに1本だけネギが避けられてるでしょう。これは、ほら、根のところに茶色くなったシミがある。これ、白い部分を切ると、少し黄色いシミのようなものがうっすらと見えるでしょう。これは軟腐菌のせいなんだけど、この菌は怖くてね、もしこのネギが混ざった箱を出荷したら、他のネギまで菌に冒されたりするんで、スタッフ全員がこの病気には目を光らせてるんですよ。」
そこから出荷場を離れてネギのハウスに移動、すごく美しいネギの畑です。
「ここに並んだハウスのうち、今出荷しているのは5棟で、北の匠っていう品種。毎年4月中旬までに定植して、今の時期、7月10日から25日の間に出荷するんですよ。
ここでの長ネギはまず、畝の谷間に定植して、成長の途中で土を動かして、根元に土を盛り上げて、美味しく白い部分を育ててますね。昔からのやり方ですけれど。」
でも、深層水は一体どのネギに使われてるんですか?
「うちでは下仁田ネギと同じ系統のネギを作ってて、それには深層水を使用します。グルメねぎっていうブランドネギですね。9月下旬から11月初旬に出荷する品種ですけど、FGを見てもらった方がいいですね。」
FGって何ですか?
「ほら、これですよ。これに包んで出荷、店頭にこの包装で並ぶやつですね。」
ああ、ちゃんと日本海岩内海洋深層水使用って印刷してありますね。南幌まで来た介がありました。目立つところにハル美ちゃんが太鼓判、煮て良し!焼いて良し!って書いてある。いいですね。良かったです。岩内の深層水がお役に立っていて。
今日はありがとうございました。
取材日:令和3年7月12日(月)