近年、岩内岳では、夏山登山者数の増加に加え、冬山登山についても、
外国人を中心としたバックカントリースキーを目的とした入山が目立つように
なりました。
こうした状況の中、町では、観光振興と山岳遭難防止の両面から、様々な
対策を講じていくため、地域の関係者を構成員とした「岩内岳山岳遭難防止
対策連絡会議」を、昨年8月に設置したところであります。
【構成員】
岩内警察署、岩内消防署、岩内山岳会、岩内観光協会、
IWANAI RESORT(ユキカムイ株式会社)、岩内町役場
令和元年度第2回目の連絡会議は、今年になってから道内においてバック
カントリースキーによる山岳遭難が相次いで発生していることなども踏まえ、
令和2年2月10日(月)に開催いたしましたので、その結果概要を報告いたします。
議題①/入山ポストの利用実績について
入山カード実績*昨年8月より運用を開始した岩内岳入山ポストの利用状況です。
札幌を中心に、町外から多くの登山者が訪れていることがわかります。
また、ニセコ方面(目国内岳)や雷電山への縦走路の利用も多いことから、
今後、町では、案内標識等の整備について、関係機関と協議を進めていく
こととしております。
*令和2年度の運用は、雪解けの状況にもよりますが、4月中の設置を予定しております。
議題②/冬山山岳遭難捜索訓練の実施について
*岩内警察署の企画提案により、当連絡会議主体による捜索訓練を
2月28日(金)の午後1時30分より、岩内岳を会場に実施することを
決定いたしました。(※天候状況により延期となることがあります)
*当日は、IWANAI RESORTの協力をいただく中で、ドローンの活用を
はじめ、道警航空隊ヘリによる、ビーコン(無線機)を使用した捜索訓練を
実施いたします。
*また、岩内消防署より、捜索訓練に合わせて、雪崩による遭難者の
レスキュー訓練実施の提案があり、今後、協議していくことといたしました。
議題③/情報交換(遭難発生時の連絡体制等)
*特に、冬山における遭難発生時の連絡体制について、
岩内警察署、岩内消防署と、役場との連絡体制などを確認したほか、
遭難対策本部等を現地に設置する場合のスキー場のヒュッテの利用や、
救助者の搬送等における圧雪車の利用などについて、
IWANAI RESORTより協力をいただくことを確認いたしました。
以上、連絡会議の結果となります。
冬山登山で遭難しないために、下記の注意事項を参考に、無理のない
慎重な対応をお願いいたします。
冬山登山注意事項
お問い合わせ/岩内町企画経済部企画産業課(観光担当)
電話:0135-67-7096