ミネラルとは

ミネラルとは生体内で物質の結合や分解が行われるために必須なもの(酵素、補酵素など)の構成元素であり、ビタミンのようなはたらきをします。

ミネラルは骨や歯のほか、筋肉、血液、神経、臓器などの重要な成分であって、細胞内外の体液に溶けた状態(電気を帯びたイオン)として存在し、体内の環境を一定に保つためには欠かせません。

マグネシウムのはたらき

リンの摂取が多くなるとカルシウムが骨から血管や筋肉などに移行し、内臓が硬くなりますが、マグネシウムはこれを抑えることがわかっています。
日本人の栄養摂取については、常にカルシウムの不足が強調されますが、カルシウムばかりとってマグネシウムを十分にとらないと、かえって健康をそこなう恐れがあります。
マグネシウムは神経などのはたらきを正常に保つのにも不可欠なものです。マグネシウムの不足は血管や心臓などの弾力性を失わせ、自律神経の失調をもたらして脳梗塞や心筋梗塞、心臓疾患などの原因になると考えられています。

カリウム・亜鉛のはたらき

カリウムは、ナトリウムを排せつするはたらきがあるため、塩分をとりすぎる傾向のある日本人には大切なミネラルです。
亜鉛の不足は、免疫力の低下、味覚障害、生殖能力の低下などをもたらすことがわかっています。